こんにちは
今年は関東大震災から100年なんですね
テレビで見たけど怖かったね
グラグラは嫌いや
どうすりゃいいのさ
また大きい地震がくると言われてるんだよね
家の耐震って大丈夫か気になるね
住宅診断(ホームインスペクション)
住宅診断(ホームインスペクション)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場からまた専門家の見地から、住宅の劣化状況、不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめアドバイスを行う専門業務を指します。
NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会より https://www.jshi.org/what/
私は実家の空き家の活用方法について、どうしたものかと考えていました。
昭和56年(1981年)6月1日に建築基準法施行令の大改正があり、改正以前の建物は「旧耐震基準」、それ以降を「新耐震基準」と呼ばれるようになったそうです。
厳密に言うと、建築確認通知書の発行年月日がわかると確認できるようです。
実家はギリギリ「新耐震基準」で建築されているのかなと思いましたが、とても心配でした。
そこで、調べているうちに【住宅診断】というものを知り、お願いしてみることにしました。
以下の資料は、住宅診断士さんから教えていただいたデータで、なんとなんと新耐震基準で建築された住宅でも倒壊する可能性が高いそうです。
新耐震基準の1981年(昭和56年)〜2000年(平成12年)5月までに建築された在来軸組構法の住宅は
❶倒壊する可能性が高い 63.94% ❷倒壊する可能性がある 21.82%
◉合計すると85.76%
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合資料より https://www.mokutaikyo.com/dcms_media/other/tyousa_1910.pdf
住宅診断の流れは、ざっと以下のとおりです。
1 図面で確認
最初に建築確認申請時の図面を見て、全体像と筋交いの入っている箇所などの確認をしてくださいました。
図面は事前に用意するよう指示をいただいてデータも送付してありました。
平面図、立面図、案内図、仕様書は特に優先して用意してくださいと言われていましたが、図面がない場合も診断は可能とのことです。
2 屋根、屋根周り
屋根に上がって、目視で瓦や雨どい等の状態を確認してくださいました。
雨上がりだったので見ている方もヒヤヒヤしてしまいましたが、さすがプロですね。
怖がる様子も感じず、屋根の写真も撮ってくださいました。
ふだん自分では見えない部分を写真で確認できるのは新たな発見があり、ありがたかったです。
3 屋根裏
2階の天袋から屋根裏に上がり、状況確認をしてくださいました。
鳥の巣?らしきものがあったとのことで写真を見て驚きましたが、生物はいなかったようで安心しました。
窓は閉めていても、ちょっとした隙間から鳥やねずみ等が入ってくるらしいので、物音など気になる場合は確認した方がよさそうですね。
意外な侵入者が生息しているかも?!!
4 天井
天井に機械を当てて水分量を測定してくださいました。
天井に雨漏りのしみがついているので気になっていたのですが、原因となる箇所は複数考えられ今回の診断では特定できないとのことでした。
雨漏りの原因を特定するには、専門業者に「散水試験」を依頼するのが良いとアドバイスをいただきました。
それは異なる色の水を数か所から流して、雨漏りの箇所を特定していくようですよ。
5 家の傾き
家の傾きは、オートレーザーという機材を使って各部屋ごとに調べていただきました。
レーザー光線が出て、自分の目でも傾きの確認ができている気分になりました。
家中の扉や窓の開閉も確認されていました。
6 水道の漏水、換気扇チェック
各水道、トイレなどの水を流して漏水のチェック、換気扇の動作確認をしていただきました。
普段、水道や電気を停止している家で、こちらの検査も希望する場合、事前に水道の開栓と電気の開通手続きをしておく必要があります。
7床下
床下収納から床下へ入って、水漏れ、水分量の計測、柱や金具の状態、害虫やシロアリ被害がないかなど、状況を確認していただきました。
暑い中、汗だくになって狭い床下での作業はとても大変そうでした。ありがとうございます。
8 外回り
家の外を一周しながら、外壁や軒下、基礎の状況等を確認していただきました。
ひび割れがあった場合は、目視や計測をして補修が必要かを判断されていました。
9 診断結果
私が時々見ていた様子では、上記の1から8のような診断方法でしたが、もっと細かい部分も見てくださっていたかもしれません。
診断士さんはひととおり確認し、最後に各箇所の写真を見せながら家の状態を説明してくださいました。
耐震診断については計算が必要とのことで、後日診断データを送付してくださり、電話で説明を受けました。
結果は心配していた程ひどい状態ではなかったのですが、1階の耐震補強などは必要とのことで、工事方法についてもアドバイスをいただくことができました。
参考までに、料金は税込みで以下のとおりでした。
高い?安い? どう思いますか。
●基本診断料 戸建住宅 10㎡あたり 6,000円
マンション 10㎡あたり 7,000円
●屋根裏・床下への侵入調査 20,000円
●耐震診断 30,000円
まとめ
住宅診断は、家の健康診断だなと思いました。
今回、専門家が家の状態を診断して結果を数字等で表していただくことで、危険性と具体的な対策をする必要の有無が明らかになりました。
家の内装をリフォームして活用するにしても、基礎の部分や耐震構造が悪い状態では安心して住み続けることができないので、住宅診断をして良かったと思います。
自然災害は止めることができないのでとても不安ですが、自分ができる範囲で被害を少しでも減らせるよう改善していきたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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